起業したい病との戦い
自分は定期的に「起業したい病」に襲われる事がある。
IT関連の何かで(ここではどんなITでと言った内容は全くない)起業をして、年収が1000万円を超え、オシャレなカフェやよく分からないデザインソファーのある談話室を備えたオフィスで働いているというものだ。
もちろん、この様な事が事実になる事はない。
よくよく考えてみると、私に開発費300万円のiPadアプリの開発をプレゼンしてくれたベンチャーの社長や、よく分からない人事サイトを熱っぽく「一緒にやりましょう!」といってきた役員さんなど、すべてIT起業家達だったのだな、との考えに至る。
彼らは生き生きとしつつも、その生活のギリギリ感というか、何かしら切羽詰まった様な会話の仕方をしていた様な気がする。
多分そんなに資金繰りに余裕など無いのだろう。
オフィスにオシャレカフェどころの話では無い。
透けて見える彼らの裏側は、IT起業という修羅すぎる道のりを語っている様な気がしてならない。
そんな事を考えてしまうと「どんなITで」「どのくらいの費用で立ち上げて」「どう資金回収するのか」など起業入り口手前部分で思考を停止してしまう。
「どうせ、起業しても待っているのは楽しい道のりじゃないんだろう?」と。
さらに冷静になって考えると、ほとんどの人は起業が楽しい事なんかでは全くなく、ほとんどの人が失敗して終わるものであると説明してくれている。
そんなものに対して何故憧れるのであろうか。
一国一城の主人をやってみたい。
自分の考えたアイデアを世の中に通用するか見て見てたい。
自分の理想の会社を作って見たい。
やっぱり、起業っていうのは損得抜きの感情論でやっちゃうんだろうな。
でも半沢直樹でお父さん事業に失敗して首吊ってたしなあ。
こええよなあ。
やるべきかやらざるべきか。
意味のないこの戦いは無限に私の中で続く。
起業するまで。